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2025(R7).6.24(火)

6月24日「小才の愚」

子曰く、群居終日、言、義に及ばず、 好んで小恵を行う、難いかな。〔論語

痛い言葉ですね。何とかクラブというような所へ行ってみるとよくわかる。忙しい忙しいと言いながら大勢集まって、あちらで碁を打っておるかと思うと、こちらではつまらぬことをべらべらしゃべっている。折角の会合だからと行ったのに、いつまでたってもそれらしい話が出てこない。
そうして小知恵のまわるようなことでお茶をにごしている。これらは日常始終経験するところです。つまらぬことには小才がきくが肝腎なことはさっぱり役に立たぬ人間は困ったものだというのです。

四看

大事難事に擔當を看る
逆境順境に襟度を看る
臨喜臨怒に涵養を看る
群行群止に識見を看る
呻吟語

人の担当力をみるだけではなく、自分自身でも果して自分がそういう大事・難事を担当してゆけるかどうかをみる。

…逆境に臨むと直ぐへこたれるが、順境になると好い気持ちになる、というのは襟度がないからです。
人間は喜んだりするときにどれだけ修行しておるかよくわかるものです。
ほくほくしそうなものだのに割合に恬淡としておる、どんなに怒るだろうと思ったら悠揚としておる、などというのはよほど平生に於て深く涵養するところがなければなりません。

…大ぜいの中に一緒に混じておるか、或は逆に截然と違うか、それによって人間の識見がよくわかります。
(『活学第三編』)

活学百言「55.寒夜読酔」

若い時はもっぱら知見を広めるために書を読んだが、その後だんだん好きで読むようになった。このごろはむしろ楽しんで読む、読んで楽しむようになった。好かぬと思っていたものも、どうかすると結構楽しいことがある。
このごろのように世を挙げて徒に忙しく、風俗の甚だ荒んでいる時はとれわれは出来るだけ、難事を避け、独りになって、静坐し、読書し、天の光りを受け、彼岸の声を聴く心が大切である。心に「永遠」の浸潤を受けて、現実の汚染を薄めることが大切である。
一日、古書肆で享保刊本の劉向新序を入手。寒夜酒を煖めて耽読するほどに、楽しくて寝るのが惜しくなった。向は漢の碩学で有名な人。亦往々詩書に耽って寝ることを惜しんだ人である。古今人情に変わりはない。

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